ハヤシコーポレーション

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宮古島で珊瑚の養殖を体験|関西学院大学・向井光太郎教授を宮古島にお招きしました

2026年10月14日

ハヤシコーポレーションは、沖縄・宮古島で珊瑚の養殖活動に取り組んでいます。2026年9月、関西学院大学の向井光太郎教授を宮古島にお招きし、その活動を実際に体験していただきました。海を眺め、海に入り、珊瑚に手を触れる。2泊3日の滞在は、代表の林歳彦(トッティ)にとっても、心に残る時間になったようです。

向井教授とトッティのご縁

向井教授は、関西学院大学共通教育センターの先生です。

2025年5月には、向井教授のご紹介で林が関西学院大学に登壇しました。その後も、外部講師として授業に呼んでいただく機会を何度もいただいています。

その講演で林が紹介した取り組みの一つが、宮古島での珊瑚の養殖でした。教室で話してきた海のことを、今度は向井教授ご本人に見ていただく。今回の訪問は、そんな流れの先にありました。

参考:【講演レポート】関西学院大学にて弊社社長が登壇

「宮古島で打ち合わせしよう」から始まった2泊3日

きっかけは、向井教授との打ち合わせの日程を相談していたときのことでした。

「この日に打ち合わせしたい」

ちょうどその日はトッティの宮古島での活動期間。かねてから珊瑚の話題にも興味を持っていてくれていたため、

「宮古島で打ち合わせしよう」

と提案してみました。

実はそれまでも、宮古島の話になるたびに「行く行く」とおっしゃっていた向井教授。けれど、お互いに忙しく、なかなか実現しないまま時間が過ぎていました。

それなら、打ち合わせごと宮古島でやってしまおう。思いつきのタイミングですぐに誘うと、今まで実現しなかったことも案外動き出します。向井教授は2泊3日の日程で、宮古島まで足を運んでくださいました。

思いついたら、まず誘ってみる。林らしい「やってみよう」の形だったように思います。

海に入って、珊瑚の掃除まで

宮古島に着いて、まずは海を見ていただきました。

宮古島のビーチで海を前にする様子
宮古島の海を前に

それからトッティがガイドになり体験ダイビングへ。ところが、耳抜きがうまくいかず、潜るのは途中で断念。そこからはシュノーケリングに切り替えて、水面から海の中をのぞいていただきました。思うようにいかない場面も含めて、海に入ってみたからこその体験だったように思います。

そして、珊瑚の掃除です。養殖している珊瑚には、海藻がついてしまいます。そのままでは珊瑚が育ちにくくなるため、一つひとつ手で取り除いていく。地味で、根気のいる作業です。

シュノーケリングで養殖珊瑚についた海藻を取り除く様子
養殖珊瑚についた海藻を取り除く作業

ハヤシコーポレーションは2021年から、宮古島・伊良部島で珊瑚の養殖に取り組んできました。海に残ったゴミの回収や、珊瑚の苗を育てるフレームの清掃も、地元の方々と一緒に続けています。

参考:サンゴ礁を未来へつなぐ。宮古島での保全活動レポート

林が向井教授にお願いしたのは、見学ではなく、実際にやってもらうことでした。「こんなことをやっています」と説明するだけなら、写真と言葉でもできます。けれど、海の中で海藻をつまんでみて初めて分かる楽しさと大変さがあります。

教室で珊瑚の話を聞くのと、自分の手で珊瑚に触れるのとでは、残るものがきっと違う。向井教授の中にも、何かしら持ち帰っていただけるものがあったのなら嬉しいです。

トッティが大切にしている御縁

せっかく宮古島まで来てくださるのだから。林は滞在中、向井教授を島のさまざまな方とおつなぎしました。

社団法人の理事の方、伊良部島のダイビングショップ「伊良部リーフ(IRABU REEF)」の皆さん、役所の方、観光協会の方。どなたも、林がこれまで宮古島で関係を築いてきた方々です。

林は、人との縁を何より大切にしています。宮古島での活動も、珊瑚を育てるだけで完結するものではありません。島の方々と顔を合わせ、話をして、少しずつ関係を重ねてきた結果、今の活動があります。

2026年1月には、オリックス・バファローズの杉本裕太郎選手、大城滉二選手、西野真弘選手の宮古島自主トレにも同行しました。選手の皆さんと一緒に珊瑚の苗付けをしたり、宮古島市副市長を表敬訪問したり。野球をきっかけに、島とのつながりがまた一つ深まった時間でした。

参考:野球を越えて、島とつながる。

そして林は、自分がアクションしている離島に人が来てくれることが、何より嬉しいのだそうです。誰かが島に来て、島の方と出逢い、そこからまた新しいつながりが生まれる。林が宮古島で育てているのは、珊瑚と同じくらい、人と人との縁なのかもしれません。

今回、大阪の大学の先生と宮古島の方々がつながったこと。それ自体が、林にとっての小さな成果だったように見えました。

向井教授からのコメント

今回の宮古島での時間について、向井教授にコメントをお願いしたところ、想像していた以上にたくさんの言葉を寄せてくださいました。読みながら胸が熱くなり、思わず笑ってしまう場面もあり、どこかを削ってしまうのはもったいなく感じました。少し長くなりますが、いただいたコメントを全文そのまま掲載いたします。

COMMENT

生命のブラシ

関西学院大学 共通教育センター 向井光太郎

みなさん、こんにちは。
関西学院大学共通教育センターの向井光太郎と申します。
勤務先の母校を卒業し、しばらくの間の企業で仕事や寄り道(大学再受験、医学部を落ちました)を経て、大学生に向けて「“考える”を鍛える」ビジョンを掲げるハンズオン・ラーニング科目を担当しています。

これまでの仕事の中でお繋がりの中で、林歳彦さん(いつも、トッティと呼ばせてもらっています)とお会いする機会がありまして、即意気投合したものですから、大学の授業にゲストとして登壇してもらうことになり、あっという間に2年目のシーズンに入っています。
大学の授業でトッティは、いろいろな場所で進められているプロジェクトや取り組みを紹介くださりました。大学生にとっては初めて知る事例ばかりでして、ふりかえり(毎週の課題ですね)からも、うなり声が聞こえてくる文字ばかりでありました。もちろん、僕もです。

さて、そんなトッティのうなる取り組みの中に、宮古島での珊瑚に関わる保全、育成のプロジェクトがあります。幼稚園に行く前から海が大好きな自分ですので、もうたまりません。授業の日を待たずに、ついつい前のめりになってしまいます。元々、「とにかく現場に脚を運ぶ」「自分の目でちゃんと見る」「人と面と向かう」ことが大前提の僕ですから、現地に行きたくてたまらないわけです。「今度行きますね!」「スケジュール考えてみますね」とことあるごとにトッティに伝えてきました。しかし、ご本人も忙しくされている(ようにはいつもお見受けしないのが不思議なのですが)し、僕も他の授業があってなかなか大学を抜け出せません。トッティに会う度に、現場に行けてない口だけの自分へジレンマを感じてきました。

しかし、ついにそのタイミングがやってきました。ほんと、タイミングって突如降ってきますよね。「あ、行くんですか!?あ、僕も後で追って行けるかも!!」で、この9月に宮古へ出張できることになりました。元々、泳ぐのも好きで素潜りして魚を突いたりして遊んできたものですから、お仕事のお手伝いもできるかもしれない!とワクワク状態でありました。現地のいろいろな方々ともお会いできるし、次のシーズンの科目の準備も進むことになると考えると、さらに気持ちも昂ります。

空港を降りて、その足でまず訪れたのが、漁港と海が目の前の謎?の古びた会館の一室です。青い空、宮古ブルーの海を想像していたものですから、この展開にはびっくりします。使っていないプールがカーテン越しに見える廃校まがいの会館の中に入って暗い廊下を抜けて一室のどを開けたら、真っ暗な小さな部屋にブラックライトが光っていて、暗室状態の壁一面にビッシリ、たくさんの水槽が並び、その中で小さなゴミ屑?が混じったような水が回って水泡がぶくぶく出ています。トッティも居ません。全く把握ができませんでしたが、案内してくれた方によると、もずくの培養拠点なのです。ゴミだと思ったものは海藻の断片で、目に見えない微細なもずくの幼生を育てている水槽だったわけです。もう、のっけからびっくりしました。そのあと、エンジン音がして1隻の漁船が戻ってきてトッティも一人のスタッフ同然の雰囲気で、機材を下ろして片付けをしています。いつもの気さくな雰囲気とは違う、独特の締まった雰囲気を醸していました。一仕事終わってきたプロの顔ですね。ここで合流して、市内のいろいろな場所へ連れて行ってくださりました。ダイビングショップ、市役所、ホテル、海岸、お食事・・。ここでまた唸ったのは、場所に必ずちゃんと人がいるのです。しっかりした間柄であることを感じる人です。これまで積み重ねてこられたことを象徴する間柄ですね。そんな貴い場所にたくさん連れて行ってもらいました。

ようやく、次の日も朝から現地の方々と対面し、午後から海に出て珊瑚を育てる現場に行ける時間をいただけることになりました。もうたまりません。体験ダイビングをやったことがありましたので、緊張度は少し低めではありましたが、遊びで水の中に入るのではありません。命あるものを大切に育てている現場です。自分もちゃんとお手伝いしなければなりませんし、脚を引っ張ってはいけません。トッティのご指導で海の中に入っていきました。しかし、左耳が痛くてたまりません。仕方なく、いったん海面に戻ります。もう一度、入ります。またもや、左耳が抜けません(いわゆる、耳抜きですね)。ちょっと焦ってきました。三度目の正直、再び海底に着きましたがダメでした。師匠トッティの判断で、耳抜きは断念してシュノーケルで海面から作業を見守ることになりました。いやいや、本当に申し訳なくて、悔しくてたまりません。ちょっと下まで行こうと潜ってみるのですが、耳が全くダメでした。本当に申し訳なく思いながら、上から目線(物理的にですよ、海面から水面へ)で、たくさんの‘小さな珊瑚に付着した砂や海藻を、大きな歯ブラシのような器具を使い、一つひとつ手作業で取り除くプロ3人の作業を、2時間近く見守りました。時々、優しいトッティが海底から浮上してきて、小さな珊瑚を設置したベースを持ってきてくれました。僕もいくつかの珊瑚の汚れを取り除きました(海面で浮きながらですが)。いやぁ、これが可愛くて仕方ないわけです。卓球のボールぐらいの小さな生命が、こんな細かな作業を経て、大きな珊瑚礁を形成していく大きな力になると思うと、ウェットスーツの下で鳥肌が立ちました。生命をつないでいく、人の心と手の大きさですね。

島国の日本。私たちには、水と山と海という大切な資源があります。そこにさまざまな生命があります。一緒に、この社会に生きている生命です。知性に富んでいる人間である私たちは、そこから享受するものを大切に使い、私たち以外の生命を育んでいく使命があります。その使命を尊重した上での仕事こそ、本当の仕事です。チームトッティの海での手作業は、その象徴であると考えます。そのことを教室で伝えます、いつも。そして、日本国内の様々なプロジェクトのお仕事もお手伝いしたいと考えています。現地でお世話になった方々の方向に、先ほども頭を下げました。

先日、耳鼻科の予約を済ませました。
次回は、万全のコンディションで海の「中」に入りますね、トッティ。

2026.10月 キャンパスより
向井光太郎(トッティは、こうたろうと呼びます)

宮古島から、次の出逢いへ

「行く行く」が、ようやく本当になった2泊3日。海に入り、珊瑚に触れ、島の方々と言葉を交わした時間が、これからどんな形につながっていくのかは、まだ分かりません。

ただ、教室で始まったご縁が、宮古島の海までつながりました。次はまた教室に戻るのか、それとも別の場所へ広がっていくのか。その先を楽しみにしながら、ハヤシコーポレーションはこれからも、宮古島での活動を続けていきます。

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